2012/11/30

Design Museum Denmark

回廊式の空間に、クロノロジカルな展示の形態でした。デンマークのデザイン・ミュージアムだけあって、木製椅子が充実していました。展示品として並んでいるデンマークのデザイナーの作品は市内のショップで取り扱いがあるというのも魅力的です。優れた製品というのはトレンドで消費され消えてゆくものではなく、長く人々の生活に寄り添っていくということを証明してくれているようです。

外観。
想定されている順路通りにみると、現代から過去へと向かう流れでした。
Utopias and reality:Applied Arts and Design of the 20th Centuryという展示。
ウェグナーにフィン・ユール。北欧家具、とくに椅子のコレクションが充実しています。
特集展示も同じ回廊内にあります。Furniture for the Senses -Finn Juhl 100
現代のプロダクトも扱われています。
陶磁器のStudy Collection。各ケース内が産地毎に分類されていました。
テキスタイルのアーカイブです。照明はルイス・ポールセン。
素材別に分けられたコーナー。教育普及スペースと思われます。
図書室。






HAY Copenhagen

今勢いのあるデンマークのメーカー。自社製品のほかセレクトも。



NIKOLAJ KUNSTHAL:Copenhagen Contemporary Art Center

コペンハーゲン現代美術センター。壁面バナーのコピー“I'm not a church.”の通り、教会を転用しています。Scandinavian Design Labというデザイン会社により、グラフィクは統一されているようです。訪れたときは、高さのある元教会という空間にぴったりのビデオインスタレーションが行われていました。




normann copenhagen flagship store|Denmark

日本にもファンの多いNormann Copenhagenのフラッグシップストアです。市の中心部から離れていますが、そのぶん大きく、充実した品揃えでした。フロアが色を基準に分けられているのが面白かったです。地下では服も売っていました。



Danish Design Centre|Copenhagen

コペンハーゲン中央駅からチボリ公園を挟んだアンデルセン大通り沿いにあるDanish Design Centerです。アクセスが良いので非常に助かります。日本では「デザイン・センター」と名のつくところはあまり展示に注力していないことが多いのですが、ここでは常設展示が充実していて、デンマークのデザインを一通り眺めることができました。なお今回の旅で北欧はデンマークのみの予定です。

Danish Design Centre外観。
カフェ&ショップ。一気に北欧らしく。
地上階はテンポラリーな展示スペース。
Danish Design Award 2012. グッドデザイン賞的な感じだった。
常設展は地下階に

2012/11/29

Rembrandt Huis etc.|Amsterdam

レンブラントの家の「美術陳列室」をもう一度見たくて、二度目の訪問です。当時の芸術家は、デッサンの練習素材や制作の小道具として彫刻作品や珍しい貝などを集めていました。とりわけレンブラントは絵画に版画、武具、彫像、貝や骨などの自然物を大量に所有していたことで知られています。制作のために必要となる資料を集めるのは現代のデザイナーも同じですね。

2011年に「着想のユートピア Curatorial Library」という展覧会を企画して以降、現代における驚異の部屋Cabinet of Wonderの在り方とコレクションという行為について考え続けていますが、デザイナーたちこそ現代の「驚異の部屋」の継承者ではないだろうかと思います。

レンブラントの家を見た後は、エルミタージュ美術館の分館をざっと見て、運河沿いを散歩しながらショップ巡りでした。オランダはここまで。今夜、コペンハーゲンに空路で移動します。

Rembrandt Huis外観。

Art Cabinet


Hermitageの分館です。撮影禁止でしたので正面のみ。



Frozen Fountain|Amsterdam

有名なデザイン・セレクトショップ。目利きした卒業制作作品をいち早く店頭に並べるなど、アート・ギャラリーのような側面もあるようです。 エディションものなど他では見られない商品が並んだ店内は、ちょっとしたミュージアムのようでした。

Scholten & Baijingsによる1616/Aritaの食器も。
Book of JobのSpecial Editionを発見。Royal Tichelaar Makkumが焼いた同じ柄のタイルも売っていた。
今年アイントホーヘンを卒業したTuomas Tolvamenの作品がもう入っていた。
来年のミラノには間違いなく出てくるだろう。

2011年のサローネでも話題だったDirk van der Kooijの椅子。こちらもDAEの卒業生の作品。



2012/11/28